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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』。東急リバブル東急不動産は、消費者と折り合っていく常識的な道筋をとりませんでした。それ故に東急不動産だまし売り裁判が起きました。東急不動産だまし売りの時代は終わりました。The time for TOKYU Land Corporation Fraud is over. 東急不動産だまし売りを正当化することは、恥ずかしい行為です。
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河合達明『笑いと涙を届ける「結婚式の司会」という仕事 新郎新婦にとって最高の一日を創るプロフェッショナルたち』(幻冬舎、2016年)は結婚式の司会についての書籍である。著者は結婚式場・司会事務所企業・株式会社ブラス代表取締役社長である。本書は、そのブラスに所属する司会者6人が自らの経験や仕事へのスタンスを語っていく。

この種の形式は悪く言えば寄せ集めで一冊の書籍を構成する安直な手法になる。そのために多数の人が登場し、一人当たりの内容が薄くなるものもある。これに対して本書では各人に20頁以上を割り当てており、各人の話を十分に聞くことができる。

この種の書籍では統一性と多様性という、相反する課題の調和という問題がある。本書は上手く調和がとれている。司会者のスタンスには共通性が見られる。司会者の自己満足ではなく、新郎新婦や参列者の満足する式を目指している。進行表通りに時間を経過させることが必ずしも目指すことではない。官僚主義の対極にある。

本書の司会者は全て同一企業に所属するため、スタンスが似通うことは当たり前とも言える。それでも各自が自分の経験に基づいて語っており、個性を感じる。これも無個性な官僚主義とは異なる。企業マインドを刷り込まれたブラック企業従業員の気持ち悪さとは無縁である。

本書の司会者は皆、「良い結婚式をしよう」という真摯な思いが感じられる。結婚式は基本的に一生に一度あるかないかのイベントである。市場原理で見れば結婚式はリピーターの可能性は低く、「売ったら売りっぱなし」となりやすい業界である。現実に結婚式では消費者トラブルが多い。これに対して本書の司会者達からは少なくとも「売ったら売りっぱなし」とは無縁と感じられる。

同じように消費者にとって一生に一度あるかないかの取引となる分譲マンションも「売ったら売りっぱなし」となりやすい。契約締結までは熱心であるが、後はエネルギーをかけない傾向がある。不動産営業は本書の司会者達の爪の垢を煎じて飲んで欲しいと心から思う。

本書の司会者達が「売ったら売りっぱなし」と対極に見える理由は、司会者達の人間性に負うところが大きいだろうが、市場原理的に分析すると新郎新婦だけでなく、参列者にも良い結婚式にすることを目指している。たとえば参列者の幼児に司会を手伝ってもらう、参列者にどんどんマイクを向けるなどである。

新郎新婦がリピーターにならなくても、参列者が良い結婚式の経験を広め、次の顧客になりうる。多くの参列者に見られているという点が分譲マンションと異なるところである。直接の契約者である新郎新婦の満足を目指すことは商業道徳として当たり前のことである。当たり前のことさえできない業者が多いことが問題であるが、新郎新婦の満足だけでは新郎新婦の自己満足の式になる。第三者である参列者の満足も目指すことが素晴らしい。ステークホルダー重視の経営である。
http://hayariki.sa-kon.net/

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